住所 | 滋賀県高島市新旭町旭83 |
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TEL | 0740-25-2202 |
醸造量 | 500石 |
創業 | 1865年 |
アクセス | JR新旭駅よりコミュニティバス新旭東循環線乗車、「霜降」停留所を東へ徒歩約2分 |
蔵見学に非常に好意的な酒蔵。蔵元の川島達郎さん自ら笑顔で出迎えてくれる。蔵内には、日本酒のできる過程や今は使わなくなった道具も展示。玄関脇には試飲用の部屋もあり、いたれりつくせり。キレのいいコチラの吟醸酒とは真逆のほんわかあったかい居心地のいい蔵だ。
先代にあたる社長のお母さんが、リタイヤ後に熱中したのが絵画。社長の持論のなかに「蔵人がほがらかで明るければ、それが酵母に伝わり酒がおいしくなる」というのがあり、広い蔵の各所に先代が描いた風景などの本物の絵画を配し、蔵人や見学者たちが鑑賞できるようにしている。
絵画は約30点あり蔵内のいたる所で観られる。
ほとんどが油絵で筆致や色彩がはっきりと確認できる。
繁忙期やスタッフが少ないとき以外は、ほぼ蔵見学を受け付けてくれる。蔵内部には、見学者のために、酒造りの道具や、日本酒ができるまでの図解などを展示。道具は実際に触れることもできる。玄関で展示販売している日本酒以外の過去の酒瓶などもたくさん飾られており、新たな発見に満ちている。もちろん川島社長が詳細に解説してくれる。
中庭には、現在は使われていない大型の機器なども
置かれている。まるで映画のセットのよう。
蔵の目の前に、屋根のある立派な休憩所を用意。座って休憩でき、しかも設置されている自動販売機では日本酒の販売もしている。広い駐車場も完備しており、直接購入したい客からも大好評。ほかの蔵では、団体でしか受け付けてくれない場合が多い蔵見学も1人から可能だ。
観光客の休憩施設としても十分使える休憩所にある、
瓶入りの日本酒が買える珍しい自動販売機。
比良山の雪解け水が、地下を通って琵琶湖に流れ込むこのエリアでは、地下水がふんだんに湧水。蔵の取水口から汲んで持って帰らせてくれるおいしい水が社長の自慢。酒米も地元産のものを多く使用し、社長イチオシの酒の名前も地元の学者“中江藤樹”を由来するなど、地元愛に満ちている。
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水へのこだわりが強く、川端(かばた)と呼ばれる地下水を利用した水仕事専用の施設など、地元のことをアツく語ってくれる。
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社長の川島達郎さんは6代目。
「本物の味を求めるとともに、飲む人の健康を考える」蔵元だ。基本的に自ら案内をする。 -
社長は、酒造りへの思いも強い。
たくさんのタンクを所有するが、吟醸酒は開放型の小型タンクでなければいけないと力説。
おだやかでふくらみのある吟醸香と喉越しの良い淡麗な酒。平成19年全国新酒鑑評会の金賞のほか、2002年6月のモンド・セレクションも受賞している川島酒造自慢の大吟醸酒。
辛口
原料米 | 山田錦 |
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精米歩合 | 35% |
酵母 | 明利 |
仕込水 | 軟水 |
日本酒度 | +4.0 |
酸度 | 1.3 |
度数 | 16~17 |
あえて地元産の山田錦にこだわって使用した、味重視のコクとキレのある純米大吟醸。端麗ではあるが、まろやかでふくらみのある香りもあり、飲み飽きさせない安定感がある。
辛口
原料米 | 山田錦 |
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精米歩合 | 50% |
酵母 | 協会9号 |
仕込水 | 軟水 |
日本酒度 | +5 |
酸度 | 1.4 |
度数 | 17度未満 |